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<description> （24時間おきに更新中）</description>
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<title>その日のまえに (文春文庫 (し38-7))</title>
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<description>告知のあと流した一生分の涙。シャワーを浴びながら。人がはけたあとの仕事場で。そしてもちろん，ベッドで抱きあいながら。その後，新婚生活を送ったアパートへ足を運び，ふたりの日々をていねいにたどる。

予...</description>
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告知のあと流した一生分の涙。シャワーを浴びながら。人がはけたあとの仕事場で。そしてもちろん，ベッドで抱きあいながら。その後，新婚生活を送ったアパートへ足を運び，ふたりの日々をていねいにたどる。

予想以上に進む病状に対する拒絶と受容の日々。そエピソードのひとつひとつが，せつないです。

作品はこのストーリーを主軸とした連作短編集ですが，メインストーリーとほかの短編間の絡みも絶妙。死という悲しい現実を通しながらも，それを「その日」という確実に見えるもので表現し，そこへの準備を通して，逆説的に家族の幸せを表現しています。

つい最近似た状況で奥さんを亡くした同僚がいるのですが，その人の涙を思わずには居られません。
私は映画を観てからこの作品を読みました。Yahooムービーに、原作ファンからの否定的レビューが多かったせいもありますが、大林映画の原作はいつも読むようにしているからです。読んで見て、収穫は多かったです。
まず、映画を酷評する立場もアリかなと理解できました。一方で、うまく映画にしたものだとも思いました。「映画化」ではなく。そう実感できた事が一番の収穫。あとは、この作品世界がそもそも大林世界に近いということがわかりました。福永武彦「草の花」とともに、この小説は大林作品のいい参考書だと思います。
宮沢賢治「永訣の朝」が映画では重要なモチーフになっていますが、この作品の源をよくつかんでいると私は思います。この作品は、賢治の世界にたいへん近い事も確かだと思います。小説として名作ですし、小説と映画の違いもよくわかる、そういう意味で、どちらからはいってもいいような気がするのですが、そうでなかった方にはお気の毒というほかはありません。私には読んでいる時も映画を観ていた時と同じ種類のキュンとした感動が胸にありました。たいへんいい作品でした。
自分の中で「ほっこり三部作」と勝手に名付けている作品がある。

一つ目は、この「その日のまえに」

二つ目は、映画化もされた陰日向に咲く (幻冬舎文庫 け 3-1)

そして三つ目は、これも映画化が報じられているエブリ リトル シング

この三作は、すべて共通点がある。

一つは、どれも大ベストセラーであること。
一つは、どれも映画化される（された）こと。
一つは、どれも連作短編であること。

そして、なにより、どの作品も心が温かくなり、涙が滲む名作であることだ。

「その日のまえに」「陰日向に咲く」「エブリ リトル シング」
個人的には、すべて読むことをお勧めする。

特に、「陰日向に咲く」「エブリ リトル シング」は、それぞれ２時間で読める。

この３作を読まずに、「ほっこり作品」を語って欲しくないとすら感じる。

３作の中では、やはり文章力は「その日のまえに」が飛びぬけている。
しかし、ユーモアセンスでは「陰日向に咲く (幻冬舎文庫 け 3-1)」が上ではないだろうか（さす、お笑いタレントだ）。
そして、物語の伏線の巧みさや、直球で（新人作家だから変化球が投げられないのだろう）心にずしりとくるのはエブリ リトル シングだ。

繰り返すが、３作、すべて読んで欲しい。

そうすれば、人生が変わる、なんて奇蹟も十分にありえるだろう。死とは誰にでも訪れるもの。
それに向き合ったとき、その人はどのような行動に出、愛する人々にどのような別れをするのだろう。

個人的に今まで読んだ小説の中で、もっとも泣かされた作品である。

今生きているから、明日もずっと会えるから、私たちは甘えを持って人と付き合ってはいないか？
家族だから、誠意や愛を置き忘れて接していないか？

しかし、その大事な人がまもなく死んでしまうとなったら、我々はどうするのか？

色々な人生の終焉に、涙して自分の生き方を問う。
そんな、作品です７編からなる短編集ですが、最後の「その日のまえに」「その日」「その日のあとで」がメインのストーリーになっています。 
そのサイド・ストーリーとして、残りの「ひこうき雲」「朝日のあたる家」「潮騒」「ヒア・カムズ・ザ・サン」があります。 

因みに「その日」とは、大切な人との別れの日、つまり死別の日です。 
「その日のまえに」は、告知を受けての夫婦の話で、新婚時代を過ごした町に行きます。 
この小説のように告知を受け、「その日」へのカウントダウンが始まった時、自分だったらどうするだろうかなと考えてしまいました。 
今までも多くの家族の「死」に対応してきましたが、自分の「その日」となると、何の準備も出来ていません。 
連れ合いの「その日」にしても、この小説のような優しい対応が出来るのだろうかと心配になります。 
それだけこの本には、「死」に対する「優しさ」に溢れています。もっと言えば、「幸せ」さえ感じさせてくれます。 

この短編集の最後に「その日のあとで」を持ってきたのは正解だと思います。 
そうした「死」に対する尊厳に満ちた「優しさ」があるからで、こうした本にありがちな暗さは一切ありません。 
逆に、その「優しさ」が読む者の涙を誘うのではと思います。
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<title>闇の子供たち (幻冬舎文庫)</title>
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<description>何の罪もない子供が売られたり、生きたまま臓器を取られたりするのは可哀想な気もしたけれど、まぁ仕方ないんじゃないですかね…本の内容自体は、売られた後、AIDSを発症した子がゴミ捨て場に捨てられ、最後は...</description>
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何の罪もない子供が売られたり、生きたまま臓器を取られたりするのは可哀想な気もしたけれど、まぁ仕方ないんじゃないですかね…本の内容自体は、売られた後、AIDSを発症した子がゴミ捨て場に捨てられ、最後は父親にガソリンをかけて焼かれる所が面白かったです。まず、、インターネットができる環境にあるのであれば著者の名前ぐらい調べてください。それからまず、本を手にとるかとらないかを決めてください。

wikipediaで調べてみればわかると思われますが、これはフィクションです。騙されないでください。また、著者は在日韓国、朝鮮人と書いてあります。

また、小説というのはフィクションであろうが、ノンフィクションであろうが本に明記する必要はない。それゆえ、ただ本に書いてあることをただ、ただ鵜呑みにするのは実に馬鹿げています。

それから読めばよろしい。碌に調べもせず、本の内容を信ずるのは甚だ愚かである。

児童売春・臓器売買など、貧しい国を取り巻く状況は確かに深刻なものである。
子供を愛している親でも、生活ができないから子供を売るしかない。
貧困問題は複雑であり、国際援助で金だけ送れば解決するような生易しいものではない。
それは分かる。
が、これは小説。
上記のような問題をどのように物語の中に組込み、キャラクターを配するかが作者の腕の見せ所。
今作では、正義役、悪役の２パターンのみを用意しひたすら正義側の苦闘と子供達の悲劇ばかりを繰り返すだけの構造にしかなっていない。
理想論ばかりを繰り返し、行き当たりばったりの行動を繰り返す主人公達には、正直うんざりしてしまう。
また、これだけ単純な構造にしたにもかかわらず、最後をまとめ切れず、キャラクターに無茶苦茶な言動だけとらせて終わりにしてしまっている。
作者の正義感をキャラクターの口から言わせるだけならば、小説などにせず、オピニオン誌などに載せればいい筈である。
きつねうどんを頼んだつもりが、油ぎとぎとのとんこつラーメンが出てきたみたいで、悪意味で期待を裏切られたと言わざるを得ない。
幼児売春の残酷な描写のセンセーショナルさに頼りすぎなところがありました。

リアリティある箇所とない箇所がアンバランスで、とにかく救いがなさすぎて、
「発展途上国の子供たちがかわいそう」なんて、優等生的な共感をいだけるような作品ではありません。
残酷な箇所に興奮する人にいたずらな刺激を与えるだけかもしれないという、心配さえしてしまいます。

作中にも、ＮＧＯのスタッフがタイの人に教育の大切さを説くところがありますが、
きちんと取材をしてノンフィクションにし、貧困が、無知が問題であることを投げかけていただくか、フィクションに徹するかしていただきたかったです。

最後の永江朗氏の解説によるフォローで成立するような気がしました。 1週間掛けてようやく読み終えた。 
何度も目を背けた。 


恐怖は人を支配しどこまで追い詰めるのだろう。 
あの子達はどれ程の恐怖を日々感じ 
終わることのない絶望の中にも 
小さな光を見つけようと必死で生きている。 

子供は無垢で大事にされなくてはいけないと思う。 
される義務があるのだと。 

そんな当たり前の事が出来ないでいる。 
大人のエゴの犠牲になるのはいつも弱い子供たち。 

闇へ闇へ葬られ消えてく命は絶たない。 

無力感に押しつぶされそうになる。 
 
 
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<title>竜馬がゆく〈1〉 (文春文庫)</title>
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<description>名前は何度も聞いたことあるけれども、読んだことがなかったのでまとめ買いしてみました。

読み物としてとても面白いだけではなく、生き方やものごとの本質の見極め方まで教えてくれる本であると感じました。
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名前は何度も聞いたことあるけれども、読んだことがなかったのでまとめ買いしてみました。

読み物としてとても面白いだけではなく、生き方やものごとの本質の見極め方まで教えてくれる本であると感じました。

この本は歴史小説の名を借りた自己啓発本、ビジネス書であると思います。

もっと早く読めば良かったと後悔しています。坂本竜馬の物語、全８巻の１冊目である

１冊目が描くのは
故郷土佐から江戸へ剣術修行に旅立つシーンから
桂小五郎と剣道の他流試合をするシーンまで

冒頭は 家族とのふれあいや家のしきたりに重ね合わせ
竜馬の人物が ゆっくりと穏やかに語られる
時間の流れは遅く 竜馬の心もやんわりとしていて
旅立つその３月半ばの季節に 
何もかもが溶け込んでしまいそうな雰囲気だ

江戸への道中では
身分違いの女、老舵取り、辻斬り、泥棒らと出会い、そして別れる
まだ無名で無力
しかし迷いながらの行動が、少しずつ竜馬の考え方を形作っていく

江戸に移ったあとでは
剣の修行で徐々に頭角をあらわしてく
同時代の改革者が、物語に登場しはじめるが
まだ竜馬は改革者として目覚めていない
そんな中、剣の達人でもある桂小五郎と
剣をあわせることになるのだが．．


竜馬と藤兵衛とのやりとりが面白い
表商人／裏泥棒という人物と 触れ合わせることにより
竜馬の清濁併せ呑む人間の大きさをうまく伝えている父や弟が呑むと、「読め！！絶対読め！！！」としつこく、しらふの時には「これを読んだらほかのものが読めなくなるからまだ読むな」というので、どっちやねん！と気になりながらも読むタイミングを計って30年。 竜馬の亡くなった年齢と同じ年になったのを機に、解禁しました。 ほんとうに面白くて、連休中に、どこへも行かず、TVもつけず、全巻一気に読破しました。 いつの間にか、私も呑むと、以前の父や弟と同じことを言ってしまっていたのには思わず笑ってしまいましたが。命や愛がなによりも大切と刷り込む現在の風潮がどれだけつまらないかが本書を読むとよくわかる。
命なんぞくれてやるわ、と思える何かがあることの猛々しさ凛々しさは他の何をも寄せ付けない強烈な魅力がある。

司馬さんの作品の素晴らしいところは、人物が登場する場所柄や時代背景の小噺雑学を随所に織り交ぜ人物を登場させた頃にはしっかりとした背景が出来上がり何を元にそれぞれの人物が思考しているかがよくわかるように作ってあることだ。
今回のキーは土佐藩山内家というのがいかに成り立ったか、いかに郷士と上士では扱いが違うか、またなぜ長州藩と薩摩藩がここまで反幕なのかというおおつかみなところからの説明がいちいち面白くグイグイと物語りに引き込まれる。

そしてなにより坂本竜馬。彼の幸運は富豪の家に生まれたことだ。
金に困らないがゆえにチマチマした思考にはまらなくて済む。
諸氏乱立し尊皇攘夷に燃える中、頭が悪いという劣等感に雁字搦めになっていた竜馬は駄馬のごとくスローなスタートを切る。一巻ではまさに青春時代そのもの江戸剣術修行時代。
ボヤッとしている竜馬を横目に後々歴史の教科書を彩る志士たちがそこらじゅうのページから登場する。
「行動はわしにまかせ、うわさは人の口に任せる。わしゃその式でいきます」の一言が好きだ。
己の優しすぎる性格を律するように、厳しい言葉を日記に綴っている様子が可愛らしい。
「義理などは夢にも思うなかれ、身を縛るるものなり」
「衆人がみな善をするなら己一人は悪をしろ。逆もまたしかり。英雄とは自分だけの道を歩く奴のことだ」
大器は感じさせつつもまだまだ剣術のほうが楽しい竜馬の姿がどう変わっていくのか・・・
心底面白い。現代人は、活字離れがめだっているという話を良く聞きます・・・。僕個人的には、そういう風潮に対しては、「そうかぁ・・仕方ないなぁ・・・。」位にしか感じませんが、ただ！！
この作品だけは、「絶対」がつく位読んで欲しいです。  できれば十代のうちに！ 
他の本は、読まなくても、「竜馬がゆく」だけは、読んで欲しい・・・！ 僕にとっての永遠の青春がここにあります。 さぁ！あなたも、竜馬と一緒に、幕末を旅してみようじゃないですか！！
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<title>七瀬ふたたび (新潮文庫)</title>
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<description> 筒井ストであった、なつかしいとおもった。
七瀬は今も通じる、いや今の時代にピッタリだ。エスパー少年も今必要とされている。
こんなうれしいことはない。筒井さん、まだ老け込むのは早いですよ。
 なんて...</description>
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 筒井ストであった、なつかしいとおもった。
七瀬は今も通じる、いや今の時代にピッタリだ。エスパー少年も今必要とされている。
こんなうれしいことはない。筒井さん、まだ老け込むのは早いですよ。
 なんて、叱られるかな?
わたしはおそらく全巻持っている読んでいると胸張って言える。
それほど多才であり時に脳が私と同じに世間と違う動きをしているのではないかとさえ
おもうような、奇想天外な作品も多い。その中にありて、ふたたびこの作品が
日の目をみるというのは大歓迎だ。皆様、ぜひお買い求め、お読みになってください。
 ぐいぐいひきこまれますよーー

    推薦いたします。


   他人の心を読むことのできる精神感応能力者（テレパス）、火田七瀬（ひだ ななせ）を主人公にした三部作、『家族八景』『七瀬ふたたび』『エディプスの恋人』。その第二部にあたるのが本書『七瀬ふたたび』で、七瀬のような超能力者の孤独感と苦悩、同胞意識が、スリリングに描き出されています。

 七瀬サイドに立つ超能力者として、同じ精神感応能力を持つ男の子、未来を予知できる青年、物体を遠隔操作できる念動力（サイコキネシス）を持つ黒人青年、時間旅行者（タイム・トラベラー）の娘の、総勢五名。特異な能力を持つが故の彼らの孤独感と葛藤、互いに心を許し合える同胞にめぐり会った喜びがリアルに描き出されていて、読みごたえがありましたね。なかでも、時間旅行者という超能力者を登場させたことが、話に変化と深みを生み出す上でバツグンの効果を発揮しているなあと思いました。

 ＜とてもいい書き出しだ。夜汽車で火田七瀬の見た予知場面なのだな、と気づいたとたん――それは最初のページで気づくのであるが――スイと作品の流れに乗っていける。＞にはじまる平岡正明の文庫解説文も、作品のツボを押さえたナイスな語り口。読みごたえ、あります。 主人公の魅力による人気で、作家としても予想外に続編を書くに至ったのではないかという気がする作品だ。
 今度の作品では、主人公は孤独から解放され仲間を得る。それぞれ特殊な能力を持つ、エスパーたちだ。エスパーものの作品では能力を持つが故の不幸、迫害、逃避というのが付き物だが、本作品も例外ではない。特殊能力を有する仲間たちとの邂逅から始まって、彼らを狙う謎の組織からの逃避が始まる。
 全国を舞台にした逃避行は映像的なドラマ性十分だ。三部作の中では、第一作が二時間ドラマの連作とすれば、この第二作はサスペンス映画かＳＦアニメと言ったところで、一番映える作品だと言える。それだけに結末は非常に悲しい。
 続編であれば、七瀬の生い立ちをたどったりすることで、いくらで再度ストーリーは創作できそうに思える。敢えて七瀬を追われる立場にして物語にけりを付けたかったというような意志を感じるあっけない作品だ。
超能力を題材にした作品。人の心が読めるとは、こうゆうことなのですね。筒井さんの作品はどれも飽きさせない。特にこの作品は感動がある。読んでいると、まるでＳＦ映画を見ているような感じ。ラストは、涙なしで読めません。
七瀬達の悲劇には。
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<title>坂の上の雲〈1〉 (文春文庫)</title>
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<description> タイトルを付けて思ったのですが、秋山兄弟や正岡子規をはじめとする登場人物のすがすがしさにとどまらず、彼らを通じて、新しく作られた国の持っている若々しさを感じます。
 この作品が作られた昭和の時代で...</description>
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 タイトルを付けて思ったのですが、秋山兄弟や正岡子規をはじめとする登場人物のすがすがしさにとどまらず、彼らを通じて、新しく作られた国の持っている若々しさを感じます。
 この作品が作られた昭和の時代ではなく、今読むことで特にその雰囲気を感じることができるのではないかと思います。モノが満ち溢れているのに何故か閉塞感漂う現代。これに比べて、小説の中の日本はほんの小さな国だけれども、何と悠々として晴れやかなことか。伊予弁の持つのんびりとした雰囲気も捨てがたいけれども、それだけではないと思います。これから日清戦争、日露戦争へと突入するのでしょう。これからが楽しみです。
明治維新直後の新しい世界にたくましく生きていく３人の男の姿に
素直に心惹かれます。

秋山兄弟に正岡子規。後からみればまったく性格の異なる３人ですが、
世に出るきっかけは、現状を改善したい、自立したい、できれば名を成したいという
同じような動機だったというのがおもしろいです。司馬遼太郎さんの作品を初めて読み始めてますが、まずは一巻ということで、主人公たちの幼少時代から入ります。明治初期の幼い主人公達が立身主義の日本で学問を学ぶ姿が
克明に書き記されており、非常に情景を思い浮かべやすいです。
日本の歴史書としては、非情に勉強になります。

ただまだ一巻ということでこれといって、読み入る部分はまだ出てこないため、次巻に期待。ギリギリの生死を賭けた男たちの生き様を描いた小説です。

大筋は史実に基づいていますので（刊行後に明らかになった新事実
もありますが）、旅順攻略の部分など読むのが辛い記述もあります。

海戦で勝つ部分など、やはり日本人として気分が高揚しながら
読めますが、ロシア軍は多大な死傷者が出ている訳ですから
勝ったからいい、という単純なものではないと感じました。

また、乃木のような無能なリーダーの下で死んでいった無名の兵士
たちが哀れです。明治期は薩長でありさえすれば、このような無能者
でも大将になれたんですから。ちなみに乃木は士官学校に数ヶ月間
居ただけなのに、長州という事だけで軍人のスタートからいきなり
中佐になっています。無能なリーダーは罪深いです。これは現代
にも通じます。

元トリンプ社長の著書で「仕事ができない奴はいい人になるしかない。
それしか会社で存在価値を表現できないから」というような記述が
ありますが、軍事的才能がなかった乃木の精神面の高さにも通じる
のかもしれません。

東郷と乃木のリーダーとしてのあり方、海軍の戦略性と陸軍の無策等、
（殊更、意識的に対比させている面もありますが）現代のビジネスの
場面でもとても参考になる気がします。

日本存続のために必死で戦った人たちの物語、未読の方にはやはり
読んでおいて欲しいです。得るものがあると思います。
司馬遼太郎の作品はこれが初。まだ、６巻ですが
ココまで一気に読めてしまいました。

日本の近代、鎖国が終わり、外国との接触が始まり
日本が先進国になろうとしていたこの時代。
熱いです。ワクワクします。自分の小ささが恥ずかしく
なるくらいのスケールの大きさ。
学生は言うに及ばず、ビジネス書に飽きてきた
方にも。新鮮な感動と、熱い世界があります。

問答無用でおすすめします。
???同じ松山で生まれ育った正岡子規と、日露戦争で活躍した秋山兄弟。子規は病と闘いながら俳諧の革新に挑み、秋山兄弟はそれぞれ日本の騎兵、海軍の技術向上に尽力した。当時最強とうたわれたロシアのコサック騎兵を打ち破るべく、ひたすら仕事に打ち込む兄好古と、文学の世界に未練を残しながらも海軍に入隊し、海軍戦術を研究し続けた弟真之。2人のまじめな努力の成果は、歴史が証明している。誰もが立身出世を目指した時代に、彼らがどうやって自分の人生の意義を見出したのか。そんな視点から読んでみるのもおもしろい。 ???司馬遼太郎の大河小説の中でも、本書は特に評価が高く、ビジネスパーソンをはじめ、多くの人々に読まれている。改革の時代にこそひも解きたい、そんな1冊である。（土井英司）
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<item rdf:about="http://21bookshop.bestbook-shop.com/detail/06/4167105683.html">
<title>竜馬がゆく〈2〉 (文春文庫)</title>
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<description>坂本竜馬の物語、全８巻の２冊目である

２冊目が描くのは
江戸での残り少ない剣修行の日々から
土佐に戻り、考えた末脱藩するシーンまで

冒頭竜馬は、無二の友である武市半平太と、堅物の中岡慎太郎と酒を...</description>
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<![CDATA[
坂本竜馬の物語、全８巻の２冊目である

２冊目が描くのは
江戸での残り少ない剣修行の日々から
土佐に戻り、考えた末脱藩するシーンまで

冒頭竜馬は、無二の友である武市半平太と、堅物の中岡慎太郎と酒を飲む
無用な一言で、竜馬と中岡が一発触発の事態となるが
素朴な思いと実直な行動で丸くおさめ
凡人にはとらえることができない 一人の魅力的な男を際立たせる

土佐までの旅は、やっかいな人物を抱えてしまい 追手と対峙したり
憧れの人と出会い、料亭で落ち合ったりする
若さゆえに巻き込まれてしまうその場面に
竜馬は竜馬らしくふるまおうと もがきあがいている

脱藩は自分だけでなく身内も巻き込む違法行
自分、身内、友、将来との関係に、どうケリをつけるのか
離れていた竜馬の心と行動が やがて一つになっていく
風雲急を告げている


弟のために決意する姉の行動に、心打たれる
姉弟の絆の強さに、心惹かれる北辰一刀流千葉桶町道場塾頭にまでなった竜馬も土佐へ・・・普通は安穏と自分の道場を開き町の尊敬を集め、というのが成り上がりコースな訳だが竜馬の頭にそんなコースは細すぎた。
軟弱だと思い込んでいた公家の、平然と命を張った密書運びに巻き込まれた竜馬は「男とはあれだ」と目をむく。が、いまだ己の道が見えない。
かたや土佐藩きっての大物武市半平太は勤王党をつくり参政吉田東洋を暗殺するまでにいたる。幼馴染として歩んできた二人の道が徐々にずれ始める。
「現実的」という一点が竜馬の関心事だ。
武市の暗殺計画にも「それで何か変わると思ったら大間違いじゃ」と袖を分かつ。

この本が面白いのは後の明治政府で政治家としての顔しか私が知らなかった名士たち歴然とした武士としてそれぞれの藩に存在する妙を感じることが出来ることだ。
板垣退助が土佐藩はじまって以来の手に負えない喧嘩武士だったことも知らなかったし、後の日露戦争総司令官大山巌が弥助として登場してくるのも驚かされる。そう考えるとこの時代と言うのは本当に濃密過ぎるほどの時代だ。

竜馬脱藩 ようやく日本人として歩みだす。
続く第二巻。主に故郷土佐での話が描かれています。
面白いのは、多くの人との出会いが描かれているところ。
四国行脚の旅に出て情勢を自分の目で確認する竜馬。時に剣を用いて、時に言葉を用いて人々の心を捉え、その人間の大きさに惹き付けられていく人々。有名無名関わらず、幕末に生きた多くの人々が竜馬の目を通して描かれています。

と、同時に激動の時代背景。『桜田門外の変』、『安政の大獄』といった歴史の世界が遠く土佐にいる竜馬の視点から見れます。「生涯、これほど血のわいた瞬間はない」とは桜田門外の変での竜馬の心境。

激動の時代がいよいよ始まる、そんな幕開けを感じさせる心高ぶる第二巻でした。

いよいよ竜馬も脱藩。
しかし、日本の未来を作った竜馬の脱藩の陰には悲しい犠牲があったことを知る切ない二巻の終わり。第三巻は果たしてどうなるのか、期待が高まりました。幕末に活躍した主要人物が次々と頭角を現してきた第2巻。
佐幕派と攘夷派のせめぎあいの中、とうとう竜馬もその渦の中へ。ついに脱藩。
サイは投げられた。もう後りはできない。
竜馬がどう活躍していくのか、薩長土がどのような動きをみせるのか3巻が楽しみです。 司馬遼太郎の名作『竜馬がゆく』の第二巻。この巻では、剣術修行を終え北辰一刀流小千葉の塾頭にまで成り上がった竜馬の土佐帰郷から、土佐藩脱藩に至るまでの竜馬の動向が描かれている。この巻では、比較的ゆっくりとした時の流れの中で、竜馬の気持ちの変化や世論の変化、維新志士達の変遷が繊細に描かれており、全巻で劣等感を否めなかった竜馬が藩を捨てて、いよいよ日本全国へと旅立つまでを辿っている。その間、起こった史実は数知れず、安政の大獄から桜田門外の変など、誰もが知る日本を揺るがす大事件の中で、一人揺れる竜馬の心境は多くの読者の心を動かすに違いない。 その歴史の中で竜馬が出逢う人物は、必ずしも維新後の明治で卓越した功績を残した者ばかりではない。寧ろ、土佐藩の厳格な身分社会にあっては、多くが尊王倒幕運動の中でその命を散らせたり、或いは佐幕派として惜しむべきその才能を失ってしまった人物も多い。そうした動乱の世の中で、結局は彼等と同じく尊い命を犠牲にしてしまう竜馬が残した数々の偉業の基盤がこの一冊に凝縮されているように思う。時は動いて、この後様々な奇跡を起こす竜馬の、真の第一歩は世を見つめ悩んだ末の脱藩がそれに等しいわけで、その脱藩に至るまでの竜馬の由無し事さえも、今後の日本を揺るがす重大な要素の1つとして描かれている。
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<title>竜馬がゆく〈3〉 (文春文庫)</title>
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<description>この3巻の幕開けは岩崎弥太郎が飾る。後に三菱帝国を築き上げていく男だ。
が、彼の若い頃は悲惨と言わざるをえない貧困暮らし。それを時代が拾い上げた。
竜馬以外で倒幕後の算盤勘定をしていたのは彼だけでは...</description>
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この3巻の幕開けは岩崎弥太郎が飾る。後に三菱帝国を築き上げていく男だ。
が、彼の若い頃は悲惨と言わざるをえない貧困暮らし。それを時代が拾い上げた。
竜馬以外で倒幕後の算盤勘定をしていたのは彼だけではあるまいか・・・
大名行列を見て「こんな愚劣なことをしていて喜んでいるようでは幕府も潰れるぞ」と直感したのは彼が一番早かったのではないか・・・と本書にある。異質の男だ。

人斬り以蔵を使い暗殺に躍起になる武市とその限界を見つつ勝海舟との出会いでわが道をハッキリと認識する竜馬。
「議論などはよほど重要なことでないかぎりしてはならぬと自分に言い聞かせている。議論に勝ったところで相手の名誉を奪うだけである」という一文には我が身を振りかえざるをなくもなる。
元々船好きの竜馬が勝に見込まれ己の道を猛進し始める。
勝と作る私塾の海軍学校を作るため松平春獄に金を借りにいくくだりが痛快だ。
「金くらいは集めてやる」という気概がたまらない。なにせただの浪人が殿様に金を無心に行くのだ。「世に生を得るは事を成すにあり」という竜馬の座右の銘が登場する。「たとえ目的が成就できなくてもその目的への道中で死ぬべきだ。生死は自然現象だからこれを計算に入れてはいけない。」う〜んその通りですな。

そしておりょうの登場。竜馬を彩る女性も面白いがなかでもおりょうは面白く、竜馬はまずはともあれ面食いだというのが共感できて嬉しい。読む速度が俄然速くなった第三巻。

重要な出会いが二つ。
一つは勝海舟と。竜馬と同じく器の大きい勝海舟。その勝海舟をして面白い奴と言われる竜馬、その二人のやりとりはとにかく面白く、また彼との出会いで竜馬の夢が大きく大きく膨らんでいきます。「人間好きな道によって、世界を切り開いていく」そんな言葉を残した竜馬が出会った、勝海舟と船への夢。それが一つ。
そして、もう一つは、最も重要な人、おりょうと。
その出会いは、意外な出会い、意外な展開。でも竜馬らしい。寺田屋で働き始めたおりょうとの今後の展開も興味深い！

この二つの出会いが目玉になっている三。しかし、より印象的なのは「人きり以蔵」こと岡田以蔵とのやり取りや武市半平太との決別。
そして、寺田屋騒動。
『維新の陽は、やがてこういう連中の屍の向こうに昇るのであろう』とは、作者の言葉。
さて、四巻。どう時代が動くのか・・・。他の幕末関連の司馬作品に比べると、日常生活のほのぼのとした描写も多く、時間がゆっくりで3巻でもまだ主人公が29歳です。
2巻では竜馬の脱藩以外は大きな動きはなく、1巻の延長のようなものでしたが、この巻では攘夷か佐幕かという世論から攘夷派＝尊王 開国派＝佐幕といった政治思想にもなっていく経緯も書かれていて、薩摩藩 長州藩 土佐藩のそれぞれの人格 歴史 現在の政治状況 重要人物や維新後はどのような余生を過ごしたかも書かれていてかなり濃い内容になっています。
竜馬が脱藩したことによって自由に様々な人物と場所を行き来することができるようになった為、人物や出来事もついていくのが大変（笑）でしたが、作者が随所に同じような説明を丁寧に解説してくれているので読んでいくうちにこの人物はこの藩でこんな性格とかわかってきます。

1巻からの竜馬の成長や立場の変化はもちろんですが、同じ土佐出身の藩も手がつけられない無頼漢で牢獄に何回も葬られていた岩崎弥太郎が明治には商社・三菱商事を設立することになること、竜馬とは対極ではあったが親友であった美丈夫で文武両道な武市半平太が、朝廷工作を急ぐあまり、邪魔な幕府の重要人物を次々に暗殺し、政治改革というより暗殺の黒幕者になりはててしまい、竜馬とはもはや同志ではなくなったこと等、竜馬の周りにいた人物の思想 状況の変化も描かれています。
乱世であるゆえに、安定した収入・仕事・結婚することができなくても、強い意志・精神力、ﾀｲﾐﾝｸﾞを見て行動すること、きちんとした対人関係を築くことで、自分が気づかないうちに自分自身が変わることができる。自分が変わると人間関係も変化し、環境も変わる。私も現在と将来を悲観するのではなく、自分改革して人生を切り開いていかきゃ！という気持ちにさせられた3巻です。勝との出会いで竜馬は自分の進むべき道がはっきりと見えたのだろう。
これまでゆっくりマイペースに構えていたのに、目標がはっきりした途端、日夜問わず東奔西走しているあたり竜馬らしいと思った。
竜馬がはじめて江戸への剣術修行をした頃から10年くらいでここまで変化するのかと幕末の時代の流れに驚いた。
小学校卒業後に海外へ移住してしまった私には日本の硬い歴史小説を読むのは少し辛い気がいつもしていました。でもいつか司馬遼太郎の作品は読みたいと思っていた。そんな私が最初に選んだのは「竜馬がゆく」でした。なぜって竜馬のことはあまりにも有名すぎたし、幼い頃はアニメ「お〜い！竜馬」など見ていたので、わりと良く知っている人物が主人公の小説から始めてみうようと思ったわけです。結果は大成功、面白くて面白くてだーーっと一息に読んでしまいました。 このレビューは初めて司馬遼太郎の本を読もうとする若い世代にむけて書いてるつもりですが、「竜馬がゆく」は竜馬が主人公ながら所々竜馬から話しがずれて他の武士の話がつけ足たされたりしています。 もしも最初にそういった箇所を読むのが辛かったらそういったページは抜いて読んでもいいと思います。後々に読み返した時にそういった箇所もだんだん読むようになりより深く楽しめるようになると思います。 本を読む忍耐も時間もない、歴史もあまりくわしくない、そんな私がどうやって最後まで読めたかっていうとそうやって読みました。その後は一息をついて短編集にしぼりました。それも幕末の話や維新後の話にしぼりました。「あ〜、そういえばこの登場人物は竜馬がゆくにでていたなー」とか「竜馬の死後にこうなったのかー」などと思い、自分で段々と作品と作品の間にある繋がりを意識するようになり、そうやって司馬遼太郎の世界が広がっていきました。直接「竜馬がゆく」に関するレビューではなく、どうやって司馬遼太郎の本を読み始めるかみたいなレビューになってしまってすみません。これから司馬遼太郎の本を読みたいけど難しそうと躊躇している方々に役立ちますように。
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<title>わたしを離さないで (ハヤカワepi文庫 イ 1-6)</title>
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<description> この物語の特異な輪郭が見えて来たとき、
つき合う価値があるかなという不安がアタマをよぎった。

作者の勝手な空想につき合わされ、
ぐるぐる引き回されて、最後は元の場所、というような。

活字好きな...</description>
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<![CDATA[
 この物語の特異な輪郭が見えて来たとき、
つき合う価値があるかなという不安がアタマをよぎった。

作者の勝手な空想につき合わされ、
ぐるぐる引き回されて、最後は元の場所、というような。

活字好きな僕は別にそれでもよかった、本が読めれば。
でも読んだあと何も残らない
というような読書体験はできれば避けたい。

果たしてそれは杞憂だった。

特異な設定の主人公と共に遠くまで旅をした。
その主人公の切実さに共感した。
自分自身の切実さに通じていると錯覚（？）すらさせられた

不安を燃料にした車に揺られ、うとうとと夢を見ながらずいぶん遠くまで来た。
多分ノーフォークあたりまで・・・。

今、本を閉じ、車は僕を乗せずに行ってしまった。
でも、今も、同じ車に乗っているような感覚が拭えない。

少し遠くまで来すぎたみたいだ。
一人の帰り道は長くて寂しいものになりそうだ。読み進むにつれて、ふいに伝わってくる暗く嫌な予感。描かれる若者たちの真の姿が分かった時に襲ってくる、ガーンと鈍器で殴られたかのような衝撃。読み終わってしばらくしても、死体でも見てしまったような、嫌悪を伴う不思議な感覚が離れませんでした。
何となく予感していたけれど、よくもこんな場所に連れてきて、こんなものを見せてくれたな、と著者を呪いたくなったぐらいです。笑）

小説の特殊なプロットから言うと、なるほど様式には、SF、ミステリーの要素はありますが、その特殊なプロット＝世の中を眺める窓枠、が覗かせてくれるのは、「わたし」や「あなた」も含めた、ごくごく普通の人間の生命そのものの意味ともいうべき、根源的、普遍的な主題です。なので、この小説をSFに限らず何かのジャンルに分類して語ることは、余りふさわしくないかもしれません。（もし、そのせいで読むチャンスを逃す人がいるならば。）

「日の名残り」も彼の傑作には違いありませんが、自分にとってはこの作品の方が衝撃であり、大切な作品になりました。?800円になって、しかも軽くなったのなら、お買い求めにならない理由はありません。特殊な状況にる主人公たちについてはすぐにラストが予想され、その範囲内で物語は終わった。静かで、訥々と物語る一人称の文体が印象に残る。最後まで一気に読んだが、これはやはり純文学なんだろうな。奇妙な設定にする必要があったのかなぁと、ちょっと不完全燃焼な読後感でした。 そもそも「提供」とは？
 誰が、一体何を、どのようにして「提供」するのか？

 ロスト・コーナーとは？ 忘れられた土地？ 寮の４階にある遺失物保管所って一体？
 イギリス･ノ−フォークには何があるのか？

 "教わっているようで、教わっていないこと”とは何？
 「ポシブル」って？

 冒頭から、謎がなぞを生み、読者を変な世界に引き込むイシグロの領域。
 
 「ヘールシャム」には一体、何があったのか？
 単行本、この文庫本共通のカバーになっている"カセット・テープ”の秘密とは？

 種明かしはしたくてもできない、寧ろしないほうが絶対にいい、予備知識なく読んだほうが圧倒的に面白い。
 
 （実話をもとにしたのかどうか、イギリスってこんな国だったのかということ･････）

 読みながらぞわぞわと恐怖感を感じました。

キャシーが過去を懐古する形で物語が進みます。
「介護人っていったいなんなの？」という疑問は
キャシーの言葉から少しずつ想像できます。
想像すればするほど、「怖い」です。
不勉強なので実際に知りませんでしたし、
前提条件からして私には理解できない世界です。

そういう特殊な環境下でも、ごく普通に生活し、考え、育ったキャシーたち。
読み進むにつれ、切なくて悲しくなります。
何よりも、その「運命」を受け入れている彼らが怖いと思いました。
そんなの絶対におかしい、と思う私がいました。
迷信でも根拠が無くても、信じたくなるキャシーの気持ちが痛かった。

物語の終わりを知ってから読むとまた違うんでしょうか。
試してみたいと思っています。

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<title>故郷忘じがたく候 (文春文庫)</title>
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<description>表題作は、著者の持って回った独特の臭気があって嫌い。もっと単刀直入に、歴史的事実に迫れば良いのに、なかばエセー的な書き振りがよくない。「惨殺」｢胡桃に酒」は、秀逸で、とくに、｢惨殺」は維新直後の動乱...</description>
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表題作は、著者の持って回った独特の臭気があって嫌い。もっと単刀直入に、歴史的事実に迫れば良いのに、なかばエセー的な書き振りがよくない。「惨殺」｢胡桃に酒」は、秀逸で、とくに、｢惨殺」は維新直後の動乱の東北が舞台。情報に疎い地域だけに、なんとなく、時流に乗れず、今から見ると頓珍漢なのだが、｢中世の秋」ではないが、維新前後を｢近代化」の視点から手繰り寄せるように見るのは一面的で、当時は、十分に｢江戸時代の秋」だったのだと思う。その動乱期に、長州出身の2番手の人物が孤軍奮闘、性格的な欠陥が及ぼして、努力が報われず崩壊していく様が悲喜劇なのだが、一方で、寝ぼけたような伊達藩の連中のそれなりの陰険さもリアリティがある。新政府か佐幕かで東北各藩が割れて、なかには｢城が落ちる」という時代錯誤的な素っ頓狂な事実まで記載されているのが興味深い。ガラシャを描いた「胡桃に酒」は少し出来すぎだが、何も言うことは無い短編。表題作の「故郷忘じがたく候」は朝鮮の役で島津に連行された朝鮮人の陶芸職人沈寿官の一族の悲哀を、小説というより筆者の取材のような形で描いています。
話に出てくる14代沈寿官氏の写真を検索してみると、人の好さのにじみ出たご尊顔を拝む事が出来す。
そもそも焼物の知識が全く無いのですが、こういった作品を通して歴史を踏まえて新しい事を知ることが出来たのはよい事だと思いました。

次の「惨殺」は戊辰戦争で奥州に遠征した官軍の参謀に任ぜられた長州のある人物の悲惨な結末を描いています。
奥羽越列藩同盟という言葉自体はしばしば聞きますが、この頃の、伊達政宗を祖に持つ仙台藩や上杉謙信を祖に持つ米沢藩といった往年の名藩の顛末を知らなかったのでそういう点で楽しめました。
もっとも、顛末とは言いましたが藩の最後までは語られず、主人公の死を最後にして短編は終了しています。

最後の「胡桃に酒」は細川ガラシャの輿入れからその一生の最期までを描いています。
戦国期を通してもガラシャとその夫、細川忠興はそれぞれ特異な性質を持つ人物として色々な話があって有名ですが、
「胡桃と酒」という食い合わせの悪さを自身の夫婦間の関係になぞらえてガラシャが叫ぶ場面は悲運な生活を送っている中にも、
その見事な最期からも窺えるように、日ごろから秘めていた悲壮な決意の顕れを目にしたような印象を受けました。
自身の子供を除いて、父や親類の尽くを処刑されてしまうなど、この人物に対しては「悲劇の女性」という言葉を用いても何ら脚色や遜色など無い女性と言えるのではないでしょうか。戦国武将の話ではなく、明治維新の話でも
ありません。
島津家に連れてこられた朝鮮の陶工の子孫の
お話です。
派手さはありませんが、時代を越えて
故郷を忘れない彼らの生き方に感動します。３つの短編が含まれる。
なかなか面白いですね。特に、標題になっている最初のもの。
16世紀末に鹿児島に土着した（させられた。。。薩摩軍によって拉致された）朝鮮半島の人々の話は、なかなか骨太で良かった。
一度この地に行ってみなければと思った。

最後の、「胡桃に酒」は細川ガラシャを扱ったものだけど、これはきつかった。
あまりに美しい人が、異常に嫉妬深い人間に嫁いだなんて言うのがそもそも悲劇なら、そこに部下の女房だろうがなんだろうが歯止めなく手を出す、関白秀吉が絡んでは。。。
いやぁ、これはなかなか鬼気迫る話やったぁ。 

なかなか重厚な、さすが司馬遼太郎、そんな一冊でした。司馬先生の大ファンとして当然読みました。
実は私は白薩摩が大好きです。高価ですから、たった一個の
ぐいのみ（沈寿官作）を持っているだけです。
この作品を読んだ後、そのぐいのみを両手でもって、しみじみと
ました。何とも言えないクリーム色の地肌に細かいヒビが入っています。本当に美しいものです。
しかし、この美しさの影に、これだけの長い歴史と多くの苦難−異国に来たこと。そしてその異国になじまなければいけなかったこと。
さらになじみつつも祖国を忘れずにいたこと。−のあったことを想いました。
昔、司馬先生の影響でモンゴルに行ったとき、同じツアーに鹿児島出身のおじいちゃん達がいました。
残念ながら、おじいちゃん達の沈氏らに対する言葉には冷たいものがありました。
あれが、鹿児島県の人々の少数意見であることを祈っています。
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<title>坂の上の雲〈2〉 (文春文庫)</title>
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<dc:date>2008-11-20T06:47:07+09:00</dc:date>
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<description>日清戦前後のお話。

こういう時代にあって、秋山真之は留学を重ね軍人として着実に成長しています。
一方、学生時代には移り気で何をやっても物にならない正岡子規ですが、
俳句というものに出会い、文人とし...</description>
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日清戦前後のお話。

こういう時代にあって、秋山真之は留学を重ね軍人として着実に成長しています。
一方、学生時代には移り気で何をやっても物にならない正岡子規ですが、
俳句というものに出会い、文人として一気に大成しました。
特に死を意識してからの彼の行動は鬼気迫るものが感じられます。

人間、熱中できるものを見つけた時の力を思い知った気がしました。日清戦争以降の時代の大きなうねりの中で、秋山好古、真之、正岡子規がそれぞれの境遇、立場の中で、感じ、行動する様の対比がおもしろい。
滅び行く清や、日本の前に立ちはだかろうとするロシア、そしてそのような状況の中で日本はどこへ行こうとしているのか、時代背景が手に取るように伝ってくる。この巻では主に、闘病しながら文筆活動を続ける正岡子規と、軍人として活躍を始める秋山真之を中心に描かれています。
正岡子規に関して小学校の教科書レベルでしか知らなかったので、過去の俳句や短歌を検証し、新たな作風を作り上げていった彼の功績を初めて知りました。それにもまして結核を患いながらも壮絶なまでに創作活動を行う彼の執念に胸を打たれます。
一方、秋山真之という人物の資質は、欧米に追いつき追い越そうとする明治日本になくてはならないもののように感じます。「飛ぶが如く」で描かれた大久保利通もそうでしたが、この時代には物事に強烈なこだわりをもった人物が必要だったのでしょう。
なお、この巻の最後の章は、ロシアに関する記述になっていますが、欧米でもなくアジアでもないロシアという国の性格が見事に表現されていて、大変ためになります。先に「菜の花の沖」を読んでおけば更に楽しめると思います。 時代は日清戦争へと突入してゆく。
 秋山兄弟は戦地へ赴く一方、正岡子規は病と闘いながらも・・・
 明治の時代に青年たちが、それぞれの境遇の中で青春を謳歌する話。好古30代後半、真之、子規30代前半くらいまでを描いています。
好古についての記述は、旅順攻略が目立つくらいで、
真之、子規の記述のほうがややや多目か。
時代としては、日清戦争と日露戦争前まで。

子規は、いよいよ病床に高浜虚子という後継者を得、
好古は、この巻の終わりには大佐として司令官に、
真之は、アメリカ、イギリスに留学。

日清戦争あたりまでは、やはりひとつの山場として
読み応えがあります。
ちょうど山場を超えたあたりで
この巻は、終わることになるわけです。

ロシア皇帝の話は、話が行きつ戻りつして、
なんだか、読みづらかったです。

そろそろ子規にも最期が迫っています。
文学ファンとしては、節や左千夫が出てこなさそう
なのが残念ですが、次の巻も楽しみです。
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<title>家族八景 (新潮文庫)</title>
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<dc:date>2008-11-20T06:47:07+09:00</dc:date>
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<description>『七瀬ふたたび』がＴＶドラマが始まり、 
とても好きな雰囲気だったので、 
原作を手に取りました。 

思ってたよりも、 
大人なイメージでした。 

短編連作で、 
他人の心を読むことができる少女...</description>
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<![CDATA[
『七瀬ふたたび』がＴＶドラマが始まり、 
とても好きな雰囲気だったので、 
原作を手に取りました。 

思ってたよりも、 
大人なイメージでした。 

短編連作で、 
他人の心を読むことができる少女が、 
その能力を知られないように、 
お手伝いとして、 
さまざまな家を転々としながら、 
それぞれの家族の物語を観察（？）する、 
というお話。 

ぼくの好きな雰囲気のあるＳＦでした。 
ある前提と、 
それを裏付ける説得力を持って話が展開する。 
人間の“エゴ”を鋭く描いており、 
自分を省みるのが怖くなる。 

こんな彼女と出会ってみたいけど、 
どうしたら、 
ずっと一緒にいられるかを考えると、 
それは･･･難しい。 

主人公の七瀬が、 
ちょっと大人びていながらも、 
まだま少女である部分が、 
人間の欲望のいやらしさを、 
際立たせている。 
あっという間に、読めました。 この「七瀬シリーズ」三部作は、現在、累計４５０万部を突破しており、さらに、ＮＨＫで「七瀬ふたたび」の放映もスタートしているところを見ると、多くの人に支持されているのは間違いないのだろう。しかし、私は、これらの作品が、それほど魅力のあるものとはどうしても思えないのだ。 

その理由の一つが、筒井康隆独特の文体に馴染めないということだ。これらの作品は、内的モノローグが括弧書きで表わされているのだが、モノローグ自体の文体が独特で取っ付きにくいというだけでなく、台詞の間のモノローグや心理描写が長過ぎて台詞の繋がりがわかりにくかったり、台詞とモノローグが混在してその違いがわかりにくかったり、誰のモノローグであるのかはっきりしなかったりと、とにかく読みにくいのだ。 

一番大きい理由が、七瀬の人物設定と、その行動のギャップだ。七瀬は、「日曜画家」までに、「まだ男を知らず」、「清潔、潔癖で」、「男たちの眼をひきつけるに充分な美貌を備えている」と、その人物設定がはっきりしてくるのだが、通常、男というものは、こうした女性には、天使か女神のような存在を重ね合わせるのではないだろうか。ところが、七瀬は、冒頭の「無風地帯」から、見せかけの平和を破壊するためと称し、家族同士が互いを傷つけあうように仕向ける行動を取っており、こうした行動は、「水密桃」、「紅蓮菩薩」、次作「七瀬ふたたび」の「邪悪の視線」と、どんどんエスカレートしていき、悲惨な結果を生むのだ。もちろん、七瀬が聖人君子ではドラマにならないことはわかるのだが、私は、この「こわい」七瀬に、ずっと、共感できなかった。 

「七瀬ふたたび」の救いのない暗いストーリーも、後味が悪い。最終作「エディプスの恋人」は、荒唐無稽とも思える物語ではあるものの、むしろ、私には、これが一番面白く読めた。強引ながらも、「七瀬ふたたび」との整合性も、最後にしっかり取っている。 

 「七瀬ふたたび｣｢エディプスの恋人｣と続く一連の「テレパス七瀬もの」の第一巻目であると同時に、文豪筒井康隆の代表作のひとつでもある。既に何十年も前に読んだものであり、何度かテレビドラマ化されたものであるが、その作品の魅力は未だに色あせず、書店には新しい装丁になった文庫本が並んでいるのをみると、人事ながら嬉しくなる。
 
 再読してみて、改めてその面白さに引き込まれる。
この初版が出たのは日本中が、超能力ブームに沸きかえっていた時期だったのではないだろうか。
 あのお粗末なブームが去っても七瀬のもつ魅力は消え去らなかったということである。
 

 まず１編。
読んでいる時はソレと気づかず。
そして２編。
やっとちゃんと読もうと腰を上げる。
気づけば３編。
なんとなく吸引力。

あっというまの８編八景。


まだまだ読みたくなって
次へ続けと言う気分。興味深いテーマだったのと筒井さんの作品には
以前から興味があったので読んでみました。
他人の考えてることを読みとれる能力を持つ女性・七瀬が主人公の物語です。
読み終わるのに苦労する小説でしたが
性描写がやたらとリアリティーがあったので読み甲斐がありました。
筒井さんの文章自体は地味な印象ですが奇抜性や独創性が強くて
読み進めるのが面白いです。他の作品も読んでみたくなりました。

七瀬を天使と感じるか悪魔と感じるかは人れぞれです。
ちなみに僕は後者だと感じましたがね。
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<item rdf:about="http://21bookshop.bestbook-shop.com/detail/12/4149233489.html">
<title>NHK大河ドラマ・ストーリー 篤姫 後編 (NHK大河ドラマ・ストーリー) (NHK大河ドラマ・ストーリー)</title>
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<dc:date>2008-11-20T06:47:07+09:00</dc:date>
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<description>大河のストーリー本（日本放送出版協会のもの）は、ほぼ毎年買っています、去年のは私にとって
×だったので買わなかったしテレビも見ませんでしたが。
「篤姫」は衣裳や髪型にもたいへん興味を持って見ています...</description>
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<![CDATA[
大河のストーリー本（日本放送出版協会のもの）は、ほぼ毎年買っています、去年のは私にとって
×だったので買わなかったしテレビも見ませんでしたが。
「篤姫」は衣裳や髪型にもたいへん興味を持って見ていますので、本にいろいろ紹介されているのは
嬉しかったです。
テレビは、いよいよ和宮さんが降嫁してきますから、江戸風と京風、武家風と御所風の対ですね。
幾島が去ったけど、次々と目が離せないストーリーで楽しみです。

ただ、どの大河についてもほぽ共通しているかと思いますが、後編の本は薄めで、内容にふくらみが
欠ける感じがするのが残念で、★４個にしました。大河ドラマ「篤姫」も後半になりましたが、魅力は衰えないですね。毎週見て、さらにDVDにも録画しています。NHK大河のガイドブックも、初めて、前編だけでなく、この後編も買いました。

本書では巻頭に、宮崎あおいさんを筆頭に、前編でも紹介された役者さん、さらには今後登場する役者さんの「決意表明」が載っています。宮崎あおいさんの気の入れ方は相当なもので、彼女あっての大河ドラマという感じがしました。もちろん、大奥が舞台で女性の視聴者が多いゆえの高視聴率というのもありますが、やはり役者の魅力の影響は大きいと思います。また、大久保利通を演じている原田さん等の、成長ぶりも、文面から伺えます。

さらには、宮崎あおいと堺雅人の夫婦愛についての対談がカラーで載っていまして、これも興味深い内容です。本書は大体２／３がカラーで、あらすじ紹介部分がモノクロという構成になっていて、写真を見ているだけでも楽しいです。

その他、大奥平面図とか、大奥コレクション衣装編、髪型編などの特集記事や、篤姫ゆかりの江戸、京都紹介など、付録も盛りだくさんです。まだまだ篤姫に魅力を感じている方は、購入されれば、楽しみも倍増するかと思います。
役者さんの顔が解ってもその歴史上の人物が何を行ったのか分かりやすく説明しています。
ドラマでは描かれない人物像の勉強にもなるし、値段がとてもお得！！『篤姫』のあらすじの先が知りたくて、ついつい買ってしまいましたが、
出演者のインタビューや写真がお値段の割りに、かなり充実していて満足です。
物語の予習復習にはかなり役に立ちました。
前編も買おうと思います。
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<title>P.S.アイラヴユー (小学館文庫 ア 5-1)</title>
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<description>映画化作品を見る前にできるだけ原作を読むようにしているのですが、作品は大切な人を亡くした経験のある人には涙なくしては読めないほど、ピュアな物語でした。こんな風に愛し、愛される関係の人と若くして巡りあ...</description>
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映画化作品を見る前にできるだけ原作を読むようにしているのですが、作品は大切な人を亡くした経験のある人には涙なくしては読めないほど、ピュアな物語でした。こんな風に愛し、愛される関係の人と若くして巡りあえた幸運が、たとえその人を失ったとしても、失った後の人生までも豊かに導いてくれる人生の糧となるというのが素敵です。残念なのは、訳の拙さ。出版社は林真理子さんというビッグネームを使うことで話題性を狙ったのだと思うのですが、あまりにも英語を知らない人が訳した感じがつきまとって、読んでいて、この表現は違うだろう？という箇所が目についたのが残念でした。林さんは翻訳家ではないのだから、最終、もう一度、英語のプロフェッショナルがチェックする必要性があったのではないでしょうか。恋人がいなくなり、
ぽっかりと心に穴があいてしまった主人公の気持ちを上手く表現していると思いました。

その寂しさや晴れない気持ち、
前に進まないといけないとは思いながらも浮き沈みする気持ち、
友人や家族に気を使いながらも時には疎ましく感じ、
親友の幸せも喜べないなどの『鬱』状態に、非常に共感できました。

確かに急な展開は多々ありましたが、
主人公の気持ちはぶれない筋の通ったものです。

林真理子さんのダメ出しを最初に読んでしまうと、そこばっかり気になるので、
最後に読まれた方がいいと思います。
 前評判（映画も含めて）につられて読んでみました。ストーリーとしては，ロマンティックで惹かれるものがありましたが，文章がつたない。これは林真理子の訳の未熟さによるものか，原作の文章がやはり作者同様幼いのか，正直言ってがっかりしました。言い回しの不自然さや感情的で真意が測りにくい会話，ユーモアのセンスが伝わってこない・・・など。特に，ホリーと親友たちの会話からは，友情の深さや思いやりが感じられません。原作を読んでみないと，この作品のよさはわからないようです。夫を亡くし悲嘆に暮れているホリーに、夫からの手紙が実家の方に届いています。 
そこには、３月から１２月に至るメッセージが１０通ついています。 
その毎月開けるように指定された亡き夫からのメッセージは、彼女の「１０戒」として、その後の彼女を導いてゆきます。 

それほどまでに悲嘆に暮れる彼女を予期して死んでいった夫がいたと言うことは、この二人の関係がいかに深い絆に結ばれたものであったかが解ります。 
その「１０戒」に従って次第に立ち直ってゆく主人公は、そのメッセージが無くなった時、平常の生活が出来る様に立ち直っているでしょうか。 

物語の設定、ストーリーの展開は、実に魅力的で読ませます。 
一人の女性とそれを助ける友達や家族。 
なかなか楽しめる小説です。 

ただ、「小説」の出来映えという点では、やや突っ込みたくなるところもあります。 
その辺りは、「訳者あとがき」で林真理子氏の指摘があります。文庫にしてはやや厚く、一見時代物を読んでいるように見えます。でも章立てのデザインも可愛らしく、映画を見た私には、カットの写真も親近感が沸いてよかったです。
林さんご自信の文章は、非常にキレがあり好きですが、訳は残念です。女性の作家独特の行間にある情感が台無しでした。回りくどい言い回しや、言葉の使い方ががさつな感じがしています。
ホリーが悲しみのフィルターに、一度思いをくぐらせて言葉を発するまでの間が表現しきれていない感じがします。また時間とともに変化する、ホリーの心象をもう少し大事に表現して欲しかったと思います。
しかし、Ｃ・アハーンの小説は、輝いています。女性本来のやさしさや悲しみ、憤りを見事に描いています。読んだ後心の平穏が訪れるのも私だけではないと思います。
全ての年代の恋人・ご夫婦に是非読んでいただきたいものです。
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<title>新源氏物語 (上) (新潮文庫)</title>
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<description>田辺さんの分かりやすく、読みやすい品のいい文章。
とっても読みやすいです。

また、源氏を中心に色々な女性の生き様が出てきます。
各女性がきちんと個性を確立していて、
様々な方法・形で男を愛していく...</description>
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田辺さんの分かりやすく、読みやすい品のいい文章。
とっても読みやすいです。

また、源氏を中心に色々な女性の生き様が出てきます。
各女性がきちんと個性を確立していて、
様々な方法・形で男を愛していくのですが、
きっと登場人物の中の誰かにあなた自身が被ると思います。

プライドが高すぎて素直になれない女。
男の理想を終結させた女。
容姿ではなく、中身で勝負する女。
天真爛漫が売りの女・・・・。


誰かを参考にあなた自身の魅力を高める指南本にも
なるかもしれませんね。 原文からかなり離れ、現代語訳と言うより、現代版「田辺源氏」と言っていいほどに思いきった新しい源氏物語を再構成している。 古風な晶子源氏より優艶でふっくらしている。著者の読み馴染んだ源氏の魂の深部を、現代の読者に深々と語ろうとしている。縦横に場面を切り取り、人物を膨らませ、人々に優しい言葉を語らせている。桐壺・帚木で源氏を読まなくなる読者もあるが、本書は初めの両巻がなく、三巻目の空蝉の巻から語り始めている（雅）初めて源氏物語を読破したのはこの作品でした。この本を読む以前に子ども用のマンガで入門のようなものを読んで興味をもっていたのですが念願の源氏物語を読破できたことでとても幸せだったのを覚えています。それからほとんどの有名な源氏物語の訳を読んできましたがやはり最後に一番お話として面白く書かれているのはこの本だと気づきました。ほかの方もレビューで書かれていましたが読みやすく独特のテンポで、まるでやさしいメロディーのような、訳者の源氏物語への愛情までもが伝わってくるような文体です。内容もとてもわかりやすく面白く作ってあり、原典では分かりにくい登場人物の感情の流れも書かれていて学問ではなく小説としてしっかりとした読み応えがあります。これがきっかけで私は古典に興味をもち、原典を読みたくなりました。そのときから古典は勉強でははくなり、楽しみや趣味になってしまいました。この本にはそれだけの力があると思います。とてもオススメです。 現代語訳以外の、アレンジされた源氏物語は数多くありますが、個人的にはこの本がとても好きです。 美しくやわらかな（決して難解な表現はないです）ことばが、登場人物全てに愛情を持つ田辺さんによって、リズミカルに紡がれています。たおやかな文章に心が解きほぐされ、ことばが染み入ります。  こちらは原文に忠実に訳されたものではなく、田辺さんによる「新しい源氏物語」です。 厳密な意味での受験対策などには、忠実な現代文訳の併読が必要かと思います。   私は受験勉強で大筋を知った程度だったのですが、この本（全3巻）を読んで源氏物語に対するイメージが変わりました。単なる男女の愛憎劇に終わりません。  やさしい文なので、こま切れの時間を利用して読むことも出来ますが、時間や精神的に余裕のあるときに何度も読み返すのにも十分耐えうる本です。  言葉が時と共に変化していくことは自然なことですが、TPOにあわせてこのようなたおやかな言葉を使い分けられると、とても素敵だと思います。 語彙力もUPしますので、興味が持てたならぜひ手に取っていただきたい1冊です。 高校生の時、”源氏物語は古典の王道だから受験のためには是非読んでおくべき”という理由でこの文庫本を購入しました。でも、内容のおもしろさと読みやすさについつい勉強を二の次に一気に読破しました。あの頃は源氏の君に憧れましたねえ〜。以来、源氏物語が試験に出るとうれしくなったものです。
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<title>竜馬がゆく〈4〉 (文春文庫)</title>
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<dc:date>2008-11-20T06:47:07+09:00</dc:date>
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<description>それにしてもこの時代の志士達は尋常な神経ではやっていけない。
真剣で斬られる局面を幾度も切り抜けてきたものだけが幕末後の明治という世を見ることが出来た。
竜馬も例外でなく結局は斬られてしまうのだが、...</description>
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それにしてもこの時代の志士達は尋常な神経ではやっていけない。
真剣で斬られる局面を幾度も切り抜けてきたものだけが幕末後の明治という世を見ることが出来た。
竜馬も例外でなく結局は斬られてしまうのだが、それまでに何度斬りすてにされそうになったか、両手でも足りないほどだ。
そりゃ胆力もつくわな。

土佐では、京都での長州失脚すなわち勤王派の勢力ダウンという勢に変わった瞬間、山内容堂による土佐勤王党の弾圧が始まる。
そして竜馬の盟友、武市半平太は切腹させられる。
観念的な思想にもとづいて動いた武市と、現実的視点のみで動く竜馬との差が結局ここまでひらいてしまった恰好になる。
その点勝海舟という幕僚と竜馬は恐ろしいほどの共通点があった。耳を信じず己の目で見たものから思考する。

4巻でも思わずほろりと来る場面がたくさんあるが中でも、法螺と馬鹿にされても軍艦を手に入れるといい続けた竜馬がやっと本当に軍艦を一隻手にしたときの描写は笑いながら泣かせられる。陸奥とのやりとりも漫才のようで面白い。

「俺には仕事があって、生死などはない」は素晴らしい一言。
司馬さんの竜馬評も楽しい。
「竜馬ほどおしゃれな男はまずすくない。ただおしゃれの才能が皆無なだけで、その気分は満々とあるのである」思わず声をあげて笑ってしまった。「あの男は斬れませんよ。」

とは新撰組の沖田総司が土方歳三に言った言葉。
竜馬が新撰組と狭い露地で対面した時のこと。

「死なぬような生き方をしたい」と言った竜馬を、時代が必要としていることを感じたひとコマでした。

まるでマジックのように一日で長州が京から追われ、いよいよきな臭さが漂い始めた第四巻。

幕末へ。

読み応えがあった。

「天が血の犠牲を求めている」と、竜馬。

その犠牲になった竜馬の親友、武市半平太。
彼が生き続けていた明治を見てみたかったと思った。

そしてこの巻の特徴は、作者司馬遼太郎さんの私的意見が随所に見られるところ。
武士とは。切腹とは。そして明治維新とは。

とかく、読み応えがあった。
お田鶴さま、さな子、おりょうと三人の女性を意識する竜馬。
武士の世界ではこのように何人も好きかもしれないと思うこと自体珍しかっただろう。
たとえ一瞬思ったとしても、武士たるもの・・・という姿勢になるだろうが、これもまた竜馬らしいエピソードだと微笑ましく感じた。
恋の行方も気になるところだが、メインストーリーの幕末の変動の時期、長州、薩摩の立場が情勢とともに変化していく。
この目まぐるしく変化する中で竜馬がどのような活躍をしていくのか5巻も楽しみです。「おれも大仕事をやる身だ。それもいま緒についたばかりで、命が惜しいね。こういっちゃなんだが、
ゆくゆく日本中がおれを頼りにするときが来るだろう」

文明は前進させねばならぬ。おなじ命を捨てる気なら、そのほうで死ぬ

事をなす人というのは
事をなそうと考えているんですよね。
その思いが大きくなると大きいことをなせるのですよね。

三巻を読んだ後、この本のことをすっかり忘れてました。
先日、この「知りたい人」の購読者様からメールを頂きました。
以前、竜馬がゆく（三）を紹介したときにメールを頂いた方です。
 
彼は、大学で就職活動中の学生の支援をボランティアでやっています。
「自分の行きたい会社、行きたい業界に自分で気づき合格してもらえるよう支援している」
そうです。
彼に竜馬がゆく（三）で志の大切さを教えられてました。
今回は（四）を読んでみて、改めて志の大切さを感じさせられました。

私もこのメルマガの発行を通して
自分自身の志を高め、強めているんです。
 
気づきをありがとうございました。
 
みなさんに
わたしが「お届けしているもの」は実は「私が一番必要としているもの」だったのかもしれませんね＾＾ 司馬遼太郎の名作『竜馬がゆく』の第四巻。展開は歴史の大舞台へ。京都に於ける長州の勢力は衰え、土佐勤王党は山内容堂の台頭によって没落。目まぐるしく変わる情勢は悉く尊攘派に不利な展開、その最中独りわが道を突き進む竜馬はとうとう軍艦観光丸を手に入れた。観光丸を率いて、江戸に神戸に大阪に。果ては勝海舟に連れられて長崎へも赴く。一方、没落した長州の攘夷砲撃は日に日に激化し、外国の長州砲撃の緊迫がいよいよ高まる中、幕府は長州征伐に踏み切り始める。 流れゆく時代と、それと独立に進む竜馬の脚。その流れを対比しつつ、読者を惹き入れる司馬遼太郎の世界観は健在だ。竜馬に焦点が当てられない章が目立つのは否めない事実だが、それはこの巻が描く高々1年という期間に巻き起こる時代の変化の多さを物語る証拠だろう。又、注意深い読者には以前に為された解説が繰り返される箇所が多いのも気になる所だが、物語全体の中では大切な視点を重ね重ね与えてくれていると思う事にしよう。時代は薩長の対立へ向けて大きく揺れる。幕府はその波に乗って勢いを付け始め、その影で京都には新撰組が登場。朝廷か、幕府か、その政調を大きく変換させる英雄がとうとう海に身を乗り出した。竜馬と勝海舟が織り成す歴史の大舞台はとうとう山場を迎えようとしている。
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<title>おそろし 三島屋変調百物語事始</title>
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<dc:date>2008-11-20T06:47:07+09:00</dc:date>
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<description>宮部さんは、現代が舞台の小説もおもしろいですが、

江戸時代物になると、本領発揮という感じです。

人間の心の奥のどろどろと江戸時代のおどろおどろした世界と。



話の展開に無理がある、論理的でな...</description>
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宮部さんは、現代が舞台の小説もおもしろいですが、

江戸時代物になると、本領発揮という感じです。

人間の心の奥のどろどろと江戸時代のおどろおどろした世界と。



話の展開に無理がある、論理的でないという感想も多いようですが、

人間の感情自体が、論理的ではなく、

わがまま身勝手なのですから、これでいいのだと思います。

恐ろしいのは死霊ではなく、

生きている人間の妄執がそれを呼び寄せるのだということと思います。


たぶんシリーズ化されるのでは？というラストでした。

続編、楽しみにしてます。面白くないわけではない。
宮部さん独特の「ずっと登場人物たちの生活を見続けたくなる」ような書きっぷりも健在だと思う。
でも、「ぼんくら」、「日暮らし」、「あかんべえ」、「孤宿の人」など最近の江戸もの長編の珠玉出来に比べるとどうしても劣る。かなり劣る。
他の作家が書いたのなら星４つかもしれない。
期待していた分、そして前半からのめりこんで読んで、これをどう収めるのだろうとわくわくして読んだ分、後半の子供だましのような展開と結末にがっかりしてしまった。「家の光」に連載された作品。そうなのか、と思う。

忌まわしい過去をもち、実家から叔父叔母の家に預けられている少女・おちかが聞く不思議な話を、百物語として連作にした作品であるが、本書の全体がひとつの大きな物語になっている。第２話の「凶宅」の出来がもっとも優れ、私は戦慄した。いつもながら文章は巧い。

しかし全体としては、失望したと言わざるを得ない。これは文字通り「子ども騙し」であり、大のおとなが感心して読む作品とは思えなかった。とくに最後の「家鳴り」には失笑するしかない。怪談を語るなら、現代には現代の方法がある。非論理的・荒唐無稽な物語であれば、それにリアリティをもたせる工夫が必要であるが、そんなもの最初から無視したような、むちゃくちゃな設定とご都合主義のストーリーである。これが20万部？一般的な日本人の、文学に対する嗅覚はそこまで落ちているのか。 一日一人の客人が訪れ、不思議話をしていくという百物語シリーズの開幕宣言編。だが本編でも、４つの怪異がダイナミックに関わり合って、大団円に向かっていく。一話に一つの怪異というわけでもなく、連作短編というより長編である。
 しかも、異世界への案内人ともいうべき怪人が最後にその存在を宣言し、今後のシリーズ化をほのめかしている。
 恐ろしいのは死霊ではない。生身の人間の妄念・生き霊がよりしろとして力を貸すからだ。恐ろしいものは外から来るのではない。単なる怪異話とは、そこが違う。背景の描写の繊細さ、主人公：おちかや、おちかに物語を聞かせる人々のもつ｢心の闇｣の、読み手にせまってくるようなリアルさ、どれをとっても、宮部みゆきという作家の筆力の高さを思い知らされます。

しかし最終話は、おちかの心の闇とおたかの心の闇が、つながりを持つという設定に強引さを感じましたし、おちかが非現実の世界に足を踏み込む部分では、話運びに子供っぽさを感じました。
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<item rdf:about="http://21bookshop.bestbook-shop.com/detail/17/4062756846.html">
<title>新装版 天璋院篤姫(上) (講談社文庫)</title>
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<description>大河ドラマの原作を読むと、テレビでは省かれている点や、演出の都合で新たな人物が登場していたり、補足になります。今和泉の父にも側室がいたのか・・・とか。この一冊でドラマ半年分の脚本を書いた作家には驚き...</description>
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大河ドラマの原作を読むと、テレビでは省かれている点や、演出の都合で新たな人物が登場していたり、補足になります。今和泉の父にも側室がいたのか・・・とか。この一冊でドラマ半年分の脚本を書いた作家には驚きます。いうまでもなく、今の時代とは女性の役割、世の中の女性観は隔世の感がある。
たった数百年前明治にならんとする近代の黎明期において、トップレディといえ、
主たる役割は世継の継承、バックオフィスの安泰であり、歴史的政治的な役割は
期待されていない。
とはいえ、バックヤードでのあるじたる将軍への影響力を期待され、多いとはいえない
また速いとはいえない情報から裁量をとることが期待されている。

いち早く多くの情報取得をできた人間が勝ち、そして性差は多様性と受け止める
現在とは処し方も違えば価値観も異なる。
そんな中で篤姫は鹿児島の分家の娘として生まれてから島津家の養女そして徳川の嫁として
数奇な運命を進んでいく。
この小説はその４８歳の人生をコンパクトに力強く表現していったのものである。
そのストーリーは小気味良く、言葉遣いも印象的で、彼女の思いや時代の流れと共感し、
思いをはせることができる。

彼女はバージン女王ならぬバージン御息所であり、当時の国家である徳川の永続を強く願い、
三千人の大奥の人間を統率したすばらしい女性である。

惜しむらくは、直接のコミュニケーションやリアルな会話ができにくい体制や時代の中で
相互理解が進まず誤解と哀しみ怒りばかりにとらわれ、和解していくまでの和宮との関係、
夫でありながら共感をすることが難しかった将軍との関係。
こういったことは今の時代ではもう少し緩和されていくはずのものであろう。
今の時代に彼女が生きていればどのような姿勢で生きていったかを想像してみようと思うのである。2008年NHK大河ドラマの原作です。
篤姫の生い立ちから、大奥、晩年まで描かれた長編ですが、
篤姫と周囲の女性との会話が多くテンポがよいため、あっという間に読み終えてしまいました。

もちろん、大奥での篤姫の活躍にもっとも重点が置かれており、その時代の大奥に入り込んだ気分になりました。
篤姫は頭の回転が良くて、非常に気が強い、と感じられたので、ドラマの配役とは印象が異なるというのが個人的な感想です。
また、一橋慶喜は徳川幕府を終焉させた”悪役”のような立ち回りですが、これには多少違和感を持ちました。自分の運命を受け入れて、まっすぐ生きた「篤姫」がわかりやすく書かれています。
歴史背景や江戸の風俗なども丁寧に書かれているので、当時の様子や幕末の緊張感も伝わってきます。大奥という場所から見ると、こうだったんだな・・・という見方もできておもいしろいです。
ただ、どうもあったことをそのままどんどん書いているため、淡々とし過ぎているような印象を受けて、個人的にずっと好きだった「篤姫」という人物なのですが、感情移入しにくいなぁと思いました。和宮との確執では、嫁姑争いは今も昔も変わらない、と思ってしまいました。
和宮がなんとなく印象薄いままだったのは、篤姫目線だからか、人物描写が足りなかったからなのか・・・。
感想としては、淡々としている、に尽きるような気がします。宮尾登美子氏の文章が素晴らしい。日頃接することのない格調高い表現の日本語が全編を通じて展開され、こういう日本語を書いてみたいと憧れる。島津本家から分かれたご一門四家の重富家、加治木家、垂水家、今和泉家、その今和泉家の長女に生まれた於一。TVドラマでの描き方とは全く違う優雅な、格式の高い名門武家の姫の生活がよくわかる。五尺三寸の大柄な篤姫、日本外史を愛読する篤姫、一族から「女子に生まれて残念」と言わしめた篤姫、この類希な資質の姫には最初から引き込まれていく。18歳で島津本家の幼女へ。全編を通して、姫のお付の女性が多く登場するが、今和泉家の菊本、島津本家の若年寄広川、老女幾島の存在や、お互いの関係の変化が非常に興味深い。そしてついに大奥総取締滝山を先頭に、老女村岡、幾島、亀岡、花乃井が付従い江戸城へ。いよいよ御台所として大変な大奥の生活が始まった。どう見ても大河ドラマでは本書の描くような格調高さは出ない。やはり本書を読むべきだ。
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<item rdf:about="http://21bookshop.bestbook-shop.com/detail/18/4149233470.html">
<title>NHK大河ドラマ・ストーリー 篤姫 前編 (NHK大河ドラマ・ストーリー)</title>
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<description>つや消しの装丁が高級感があって素晴らしい。永久保存しておきたい。内容もいい。下も絶対買おうと思った。出演者のインタビューが充実しています。

また篤姫の時代についても書かれており、これから観ようと思...</description>
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つや消しの装丁が高級感があって素晴らしい。永久保存しておきたい。内容もいい。下も絶対買おうと思った。出演者のインタビューが充実しています。

また篤姫の時代についても書かれており、これから観ようと思っている方のガイドになると思います。

インタビュー部分はカラーになっていて内容も充実しているのに千円はお買い得です。

今年の大河ドラマの入門書に最適です。

ちなみにこちらは「前編」で「後編」は６月下旬発売予定です。

「篤姫」のガイドブックがいくつか販売されていますが、やはり本家本命、ＮＨＫ出版の本書が参考になりますし、見ても楽しいです。

数々の撮影場面と俳優のインタビュー、撮影裏話に、薩摩の歴史、原作者、脚本家のインタビュー、果ては鹿児島の見所紹介に、篤姫のＱ＆Ａなど盛りだくさんで、とてもお買い得だと思います。

今回の大河ドラマ、女性が主人公ですが、幕末・維新の薩摩を扱ったドラマに熱い情熱がこもらないわけがありません。脚本の田渕久美子さんは、様々な人物が自分の中に「入ってくる」から書けると述べています。

「篤姫」は今までの大河とはまた違った面白さとエネルギーを与えてくれそうです。本書を買って大河を２倍にも３倍にも楽しんでてはいかがでしょうか。

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<item rdf:about="http://21bookshop.bestbook-shop.com/detail/19/4167174138.html">
<title>灰色のピーターパン―池袋ウエストゲートパーク6 (文春文庫 い 47-10)</title>
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<description>シリーズものとあって、
シリーズのテイストを壊さず、
安心して読める確実さはあります。
ただシリーズの中でも
やや小ぶりな作品が多いかなということと、
展開の意外性や事件の斬新さはあまりないと
いえ...</description>
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<![CDATA[
シリーズものとあって、
シリーズのテイストを壊さず、
安心して読める確実さはあります。
ただシリーズの中でも
やや小ぶりな作品が多いかなということと、
展開の意外性や事件の斬新さはあまりないと
いえるかもしれません。

ハードカバーで買うと損した気分になるかもしれませんが、
文庫でこの値段ならやや「マンネリ」であっても、
ある程度のおもしろさ保証はされているので、
買いの本かなと思います。
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<item rdf:about="http://21bookshop.bestbook-shop.com/detail/20/4167105721.html">
<title>竜馬がゆく〈6〉 (文春文庫)</title>
<link>http://21bookshop.bestbook-shop.com/detail/20/4167105721.html</link>
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<description>ついに不可能といわれていた犬猿の仲の薩長の手を握らせた竜馬。
どんな優れた交渉術をもっていたのだろうか、とても気になるところ。
明治という新しい時代の幕開けもすぐそこまでという第6巻。
7、8巻の終...</description>
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ついに不可能といわれていた犬猿の仲の薩長の手を握らせた竜馬。
どんな優れた交渉術をもっていたのだろうか、とても気になるところ。
明治という新しい時代の幕開けもすぐそこまでという第6巻。
7、8巻の終盤が楽しみです。 司馬遼太郎の名作『竜馬がゆく』の第六巻。遂に成った薩長の秘密同盟、その間を取り持った坂本竜馬一人の手によって維新の歴史が動かされていく。時期を同じく薩長連合を目論んだ土佐の英雄中岡太郎と共に、薩摩は西郷隆盛や大久保一蔵、長州は桂小五郎の繊細な心境を汲みながら、薩長をつないで行く竜馬の姿はまさに見事である。一度は同盟成立へ向けて薩摩を発った西郷も、時勢と世論に圧されて京都へ。怒った桂率いる長州を宥めつつ、再び舞台は京都。既に広まった志士坂本竜馬の上洛情報を知って、坂本竜馬の包囲網は大阪・兵庫にまで広がるが、そんな事に臆せず、大阪城代大久保一翁や新撰組藤堂の計らいの下、無事京都へ到着する。坂本竜馬の到着で、漸く西郷と桂が手を握った。 前巻辺りまでには余談や後日談などやや冗長な表現が続く事もあり、この巻も決してそれらが少ない訳ではないが、多くは薩長同盟の性格を知る上で必要不可欠なものであったり、時に歴史の核心を突いた見解であったりして、話が途切れる様な歯切れの悪さは無い。又、この薩長同盟の記述は、現存する文書を現代語に書き換えた文章を利用している箇所が多く、竜馬の手による文も所々に見受けられて面白い。その点、やや薩長連合に関する文章が短めに終わってしまい、大きな山場にも関わらず今一つ胸躍らせる様な場面が少ないのだが、それは司馬遼太郎のな計らいと取る事にしよう。それが時代小説の性格でもあろうはずである。反目しあっていた薩長の秘密同盟がついに成立します。常識的には誰もが不可能と思うこの同盟を竜馬が見事に立ち回り実現させてしまいました。不作で米に休している薩摩藩、金はあっても思うように武器を集めることができない長州藩が互いに相手が喉から手が出るほど欲しいそれらの不足物を融通し合う事で、両藩の距離が一気に縮まるのです。精神的な対立を、物質的な側面から解決しようとする竜馬の立ち回りは、この時代においては特に奇抜でした。個人的には、桂小五郎が竜馬に『して、兵糧はどれほど出すか』と聞かれ、『薩が欲しいだけ出す』『値は？』『進呈する』と答える部分が印象的でした。竜馬は桂に『君は天下がとれる』といいましたが、私もそう思いました。そして桂、長州藩をしてそのような気持ちにさせてしまう竜馬の大きさにも改めて感動しました。 薩長が手を握れば倒幕はできる、とは誰もが考えたことです。しかししょせんは卓上の理論で、誰もやろうとはしなかったし、できるとは思いませんでした。それを実現したのが、土佐浪人坂本竜馬でした。 一度は破談になりかけますが、竜馬の妙案でもう一度会うことが決まります。しかし、両藩とも自藩のプライドばかり気にして、なかなか進みません。しかし、竜馬の必死の説得で薩長同盟は成立します。 薩長同盟が成立し、幕長戦争では長州が勝利します。 物語も後半に入り、ますます目が離せません！ちょーおもしれよ
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